ウィロー

いよいよ38種類のレメディ最後の説明となりました。
最後のレメディはウィローです。

このレメディのことを考えていた時に、
あることを思い出しました。



母が丁度私くらいの年齢の時でしょうか、
夜突然、寝室で大きな声で泣き出したのです。
私は自分の部屋から、父は居間から飛び出して
寝室へと飛び込みました。



どうしたのか理由を聞くと
「みんな、私のことは知らん顔、
私がご飯を作ろうが、何をしようが当たり前。
皆感謝の気持ちの一つもない。
私なんかいてもいなくてもどうでも良い
私ばかりなんでこんな思いしなきゃいけないの」
という理由でした。



その頃の私は、大学、バイト、友人との付き合い
家に帰っては寝るだけ、という状態でした。
ご飯を作ってくれている感謝もなく、
時々は直前になって「ご飯要らないから~」と言ったりする
自分勝手な私でした。



初めて我慢強い母が漏らした叫びだったのです。
そして、家族にはとても必要な叫びでした。
母が私と同じ怒ったり泣いたりする人間であることを
初めて知った叫びでした。

ウィローについて

ウィローを必要とするネガティブな状態

自分が被害者であるような考えを持ち、全てが他人のせいや環境のせいにしてしまいます。
ホリーの怒りとも似ていますが、大きく違うところは、「自分はなんてかわいそうなんだろう」
という自己憐憫の感情を含んでいることです。
他人のことを妬んだり、うらやましく思ったりするのもこのウィローに当たります。

ウィローを必要とするポジティブな状態

心のなかでくすぶっていた恨みがましい気持ちが少しずつ楽になっていきます。
周りへの感謝の気持ちがわいてきて、自分が運命の犠牲者ではなく、人生の芸術家である事や、
肯定的に取り組んでいくための道具を人間の体には無限に持ち備えている事を知り、安らぎを得て、楽観的でいられるようになるでしょう。

さて、レメディの変化はとても穏やかです、しかし、まれにシャープに働くことも知られています。
レメディを飲んだ後に予想されるポジティブな状態は結果このように導かれる、ということであり、そこに至るまでの道筋は人それぞれのようです。



フェードアウトするかのように、ネガティブなことが落ち着くこともあれば、今回のように良い方向転換するための急ハンドルを切るような変化もまれにあるようです。



あの時の母の叫びは、急ハンドルを切るような行動をやっと起こせた、そんな感じであったかもしれません。
長い道のりであったでしょうが、心の叫びに従い、言葉にすることができたのです。



その時もしレメディがあって早くに母が使っていたらこんなに追い詰められることなく、解消できていたかもしれない、と、そんなことを昨日考えていました。
レメディはその時に必要なことがスムーズに行える、そんな直観力を養ってくれる、そんなものでもあると思っています。

例えばこんなときに…

シャインはいつも損な役回りをしているような気持になっています。抽選会に並んでいる列で、丁度自分の前で人数打ち切りになってしまったり、クラスのプリントだけ最後の一枚自分のところでなくなってしまったり、自分だけどうしてそんな目に合うのだろうと辛くなっています。