この本は病気に苦しむ人が自分の力で病気に打ち勝とうとする姿勢を応援し、
自分自身の中にある、病気の本当の原因を見つけ出す、一助になればと考えます。
さらに、深い慈愛の心を持って医療に携わっている人や、信仰の立場にある人に、
いっそうの努力を施すことが出来ればいいと思います。

病気というものは、体の中に生じた変化の最終的な現れであり、
深い部分で長い間作用していた力の結果です。
言い換えると、

魂と意志が争った結果ですから霊的な面と精神的な面の努力なしでは
根絶されることは決してありません。

この努力を適切に重ねることにより、根本的な要素を取り除き、
病気を治したり予防したりすることが出来ます。
身体だけに努力を重ねても表面的に癒す以上のことは出来ません。
魂や心の力に反するものについて認識し、それが体にどのように作用するかを知り、
その作用を食い止めようと試み、それがうまくいけば、健康は回復し、
その過程が済めば病気が消えうせてしまうでしょう。
これが要塞・・・つまり苦痛の原因の根源にあるものと戦う本当の治療です。

さて、病気は大変残酷なものですが、反面、恩恵を得るところや役に立つところがあります。
病気が正しく解釈されれば、それによって、私たちの非常に重要な欠点を知ることが出来るのです。
もし的確に治療をしたなら、その欠点をも取り除くことになり、
前にもまして健康ですばらしい人間になることが出来ます。
苦しむことによって、他の方法では知ることが出来なかった改めるべき点が分かり,
それを直すことができます。
そうして学んでいかなければ、決して原因を根絶することは出来ません。
それを理解し、努力を重ねたなら、病気が始まる前に、
あるいは早い段階でその進行を食い止めることが出来るかもしれません。

どんなに状況が絶望的に見えても、生きることを許されている間は、
人を支配している魂が、希望を捨てていないことを示しています。

 

 

参考図書:『バッチ博士の遺産』 著者エドワードバッチ 発行者バッチホリスティック研究会