第4章では、人生において自らの個性を育てることを学ばなければならない事が分かりました。

第5章
個性の欠如は、病気を生み出す大きな要因ですが、これはしばしば、幼児期に端を発していることがあります。ですから今、
親と子、先生と生徒の本当の関係について考えてみることにしましょう。

親のあり方・・・
基本的には、親には、魂が成長するために世の中と接触を持たせるという特権的役目があります。
これは犠牲的行為ですから、子供から何の見返りも期待してはいけないということを肝に銘じなければなりません。
ただ、与えるだけの存在になり、その魂が自分で自分の責任を取れるようになるまで、優しく愛し、守り、教え続けます。
独立心、個性、自由は初期の段階で教えなければなりません。
子供たちを、人生のできるだけ早い段階で、自分で考え行動するように仕向けるべきです。
すべての親は、子供が自分で自分を管理できるようになるに従い、少しずつ口出しするのをやめるべきです。
そしてその後は、束縛したり、親の義務を振りかざしたりして、子供の魂の命令を邪魔してはいけません。
親は自分の考えや希望通りに、子供を育てようなどと決して考えてはいけません。
そして、自分が当然の義務を果たし、一つの魂が世の中と接触を持つ手助けをするという神の与えた特権を持っているからといって、
不当に子供を自分の思い通りにしたり、自分の好みを強要したりしてはいけません。

教師のあり方・・・
自分の役目はただ単に、子供たちが自分自身の方法で知識を吸収し、もし自由が許されるなら、
本能的に子ども自身が成功するために必要なものを選択できるように知識を伝え、
世の中や人生について学ぶ機会を与える仲介者に過ぎないということを常に心に留めておくべきです。

子供たちは・・・
人はそれぞれ、経験をつみ、知識を蓄え、魂の導く理想に向かって性格を形成していくためにこの世に人間として生まれてきたのです。
私たちに与えられたただひとつの義務は、自分の良心の命令に従うことであり、ほんの一瞬も人の支配に屈しないということです。
私たちは、私たちを思い通りに操ろうとする人に対抗する強さを得るために、そして、静かに穏やかに、人に邪魔されず、影響を受けることなく、
常にハイアーセルフの命令に穏やかに従って自分の義務を果たしながら生きることができるようになるために、
この世に生まれてきたことを忘れないようにしなければなりません。

非常に多くの人にとって、もっとも重大な戦いは家庭の中にあります。社会に出て自由を勝ち取る前に、
まず肉親の有害な束縛や支配から自由にならなければなりません。

自分以外の人の支配から自分を自由にするためには、

1、支配しようとする人のことをスポーツで言う対戦相手のように考えること。
人生というゲームの対戦相手だとみなし、少々の苦々しさも相手に対して持たないことです。

2、このような競技では本当の勝利は力によってではなく、 愛と優しさによって勝ち取るということです。
愛を対戦相手に持つことで、対戦相手自身も次第に、優しく平穏な気持ちで何の干渉も受けずに
良心に従うことができるようになるほど成長するかもしれません。

人を支配したがる人に、宇宙の法則である偉大なユニティと兄弟を愛する喜びを理解させるには大変な努力が必要です。
こちらの力が弱ければ、相手はその影響力を増し、その人のために努力をするどころではなくなります。
その場合には、こちらが相手の支配下に入ることを優しく拒み、与える喜びをその人が理解できるように努力を重ねていけば、
その人も少しずつ幸せに近づいていきます。
神は私たちが出来ることしか与えないということ、私たちの内部に存在する神性に対する信念と勇気とを持って戦いを続ければ、
勝利は必ず訪れるということを決して忘れてはなりません。

参考図書:『バッチ博士の遺産』 著者エドワードバッチ 発行者バッチホリスティック研究会