バッチ博士の遺産:なんじ自身を癒せ 第2章

病気の性質を理解するために大原則について知らなければなりません。

大原則(1) 人は本当の自分自身である魂を持っています。
魂とは神性(ハイヤーセルフ・・・高次の自己)を宿し、力強く、万物を創造する神の子のことです。
対する身体は、魂の宿る地上の神殿です。
神性、つまりハイヤーセルフは、全能の神からの火花ですので、無敵で不死の存在です。

大原則(2) 私たちが生を受けた目的を理解する。
私たちはこの世に存在するものを通じて得られる限りの知識と経験をすべて得るためにこの世に存在しています。
美徳を育て、悪を消し去ることにより、私たちの性質を完全なものにします。
魂はそれを実現するための最善の環境と状況を知っているので、その目的にかなった場所へ命を配するのです。

大原則(3) 私たちは、この地上で人生という名の短い航海を行い、人類の進歩の一瞬を担っているということ認識しなければなりません。
魂は私たち自身であり、不滅です。そして私たちが今感じているこの肉体は仮のもので、ただ単に旅をするときに乗る馬か、
仕事をするときに使う道具のようなものに過ぎません。

大原則(4) 私たちの魂と個性がうまく調和している限り、健康で楽しく、平穏で幸せに暮らすことが出来ます。
私たちが、世俗的な欲望に駆られたり、他人の影響を受けて、魂によって敷かれた道から外れたときに対立が起こります。
この対立は病気と不幸を招く根源的な原因です。この世でどんな仕事に就こうと、身分が高く生まれようと卑しく生まれようと、
自分の向上に必要な試練と経験が準備されていて、自分を成長させるための最善の機会が私たちに与えられます。

大原則(5) すべてのユニティ(統一性)を理解する。
万物の創造主は愛です。私たちの創造主を太陽に例え、中心からすべての方向に無限の愛の光を放ていると考えると、
この概念が少し分かるかもしれません。
私たちを含めるすべてのものを照らし、照らされたものすべてがこの偉大な太陽の一部なのです。
ですから、ある一部が不完全だとそれが全体に反映されます。すべての部分部分が最終的には完全にならなければなりません。

太陽-1

(1)から(5)までを理解した結果、病気になる理由とは

1、私たちの魂の命令に敬意を払い、従うことが出来ないとき。
2、ユニティに反した行動をとったとき(魂と個性の間の不調和、他人に対する残酷さや不正)
例外・・・1、2は、今生のことではないこともある。

1、については、自分にとって正しいことが他人にとっても正しいとは限らないので、他人を判断してはいけない。
(商人の目的は、自分を含め使用人すべての利益のために商売を大きくする。対する、ヒーラー(看護師、医師)の目的とは異なって当たり前)

例外、については、いわれの無い残酷なことかもしれませんが、魂の目的に従い、努力することにより今生の苦難が軽減され、
喜びと幸福の中で自由に成長していけるようになる。

これらの原則を理解することにより、病気は予防でき、治せるものであることが分かります。

参考図書:『バッチ博士の遺産』 著者エドワードバッチ 発行者バッチホリスティック研究会

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